たまごのひよこ「医」日記

たまごのひよこ(twitter: @chicken7egg)です。学生時代に書いていたブログの保管庫。移転したのでリンク使えない部分もありご不便をおかけするかと思います。

悩んだ末に病理の教科書を買った

うちの大学では教科書を買う人というのはなかなかいない(と思う)。 授業を受けていて辺りを見渡すとチラホラいるが、そもそも病理の授業に来ているのが30人弱。 Evidence-Based Medicine(EBM)ならぬShiketai-Based Medicine、Kakomon-Based Medicineとはよく言ったものである。 それでも自分は病理の教科書を買ってみようと思った。(11月病?そんなのあったっけ?) 担任(5人グループごとに2-3年と4-5年の2年間の受け持ちで学習相談等をしてくれる)の先生が病理の教授だったこともあり授業を真面目に受けてみようかな、と思ったのがきっかけであるが、実際授業を受けてみると今までにないほど病気が沢山出てくるし、この先に繋がっていきそうな気がした。 受けるかどうかは定かではないが、在学中にUSMLEの勉強を始めた人の文章を読んでも、やはり3年生の時の病理位から取り組んだというパターンが多い。出ているということはやはり病理は今後必要になるのだろう。 候補が3冊あった。
標準病理学。3冊の中では最もコンパクト。同学の持っている人もこれ。一番人気。 標準シリーズは2年生の重要科目だった生理学でも読んだが、やはりメカニズムを説明するフローチャートやイラストが分かりやすい印象。
ロビンス。日本では標準病理とロビンスが人気だという。 値段が高いのと、どこを見ても「和訳が酷い」というのは必ず書かれているので候補から外した。
ルービン。ロビンスに近い分厚さで、標準病理と同じ値段。 ちなみに日本ではロビンスか標準病理という感じだが、欧米ではロビンスとルービンが人気を二分するらしい。 この時点で、候補は標準病理とルービンに絞られた。 そして「日本ではあまり知られていないが名著を買う」というロマンに惹かれている自分も感じつつあった(笑) 生協と図書館を行ったり来たりして(ルービンの最新版が借りられていたのである笑)、結局この通りになったのだが、決め手となったポイントが2点。 ①Q&A集の存在。
問題を解きながらの方が覚えられる。教科書を辞書として持っておくのもいいが、もっと使い込めたほうが教科書も喜ぶだろう。そして教科書に準拠した問題集があるのは大きなメリットとなるだろう、と。 ②監訳者序文中の一節
特筆すべきことは、本書が、刊行1年前に全米各地から選ばれた医学生代表10名による、特にUSMLEステップ1および臨床実習の観点にしぼった、厳しい査読を受けて完成したことである。すでにわが国にはいくつもの優れた病理学の成書が存在するが、最終利用者のニーズを配慮するまでには至っていないように思われる。したがって、類書にみられないかかる秀逸な特色を持つ本書を、翻訳書の形で広く世に問うことは、監訳者一同の等しく喜びとするところである。
これが自分にとってとどめとなったことは、ここまで読んでくださった方なら想像に難くないと思う。 そういうわけで、我が家の勉強机に新たな枕が追加されたのである笑 ---------------------------
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