アメリカでの医学生・研修医のシビアな戦い
先週いた留学生(アメリカ人とドイツ人)との最終日(先週金曜日)の回診の時、
「後で3人で写真撮ろうよ!」
ってお願いしたら快諾してもらったのに、意気揚々と最後のオペ見学に行ったら、奴らがトンズラこいてて結局写真を撮れなくて悲しかったとか、そんなくだらない話ではないですよ、ご心配なく(笑)。たまひよです。
今週のポリクリは循環器内科をローテートしています。指導責任者が、アメリカ帰り、ハイパーで有名な我らが研究室のボスです。
昨日のクルズスで、先生自身の経験を交えた、ポリクリで上手くやっていくためのありがたいお話をいただけました。
メインはアメリカの医学生・研修医が置かれている状況について常に指導側が学生側を、そして学生側が指導側を評価するというのが特色のようです。
そして高収入の外科やマイナー科、Internal Medicine(内科)の中ではCardiology(循環器)は非常に競争率の高い分野ということで、これらの科をResidencyで志望する医学生、Fellowshipで志望する研修医は(特にその科の内容については)全く気が抜けないとのことでした。
病棟の患者についてや知識など、回診で聞かれたことは絶対に答えられないようにしないといけなかったから、毎日本当に緊張していて疲れたと聞いて、本当に厳しそうだな、というのを改めて感じました。
日本のポリクリ生がほとんど何もしなかったり、各科でお客さんのように扱われて勧誘されたりするというのは異様な光景みたいです。
今後医師が余るなんていうことが言われていますが、そうすると徐々にアメリカのような感じにシフトしていくのでしょうか・・・その頃までには指導側に回っていたい。
先生はアメリカの制度の中でCardiologyに進むために結構苦労させられたこともあり、アメリカの環境がベスト、と思っていたり、日本の雰囲気が気にくわなかったりという訳ではなさそうでしたが、我々に対して
「やる気を見せれば指導医の先生も応えてくれるはずだから、将来進もうとしているとかで興味がある科では、ちゃんと色々調べてきたり患者のことをまとめてきたりしよう」
というメッセージをくださいました。
ポリクリのカリキュラムは、脱落者を出さないためにも「やる気のない学生に最低限のことを身につけてもらうため」のものになっているからだそうです。
ということで一応今の所循環器志望の私。
オーベンの先生に一生懸命熱意を伝えてみるも・・・
https://twitter.com/chicken7egg/status/986499564243832832
現実は甘くない。
ほんじゃあの。