瀬嵜先生の医学生向けUSMLE対策セミナーを聞いてきた
外国人の医療サポートボランティアを行う中で医学英語などの能力を高めよう、という目的(多分)で2015年に発足したTeam Medics。自分も発足当初は英語の勉強を始めていこうと思っていたところだったので参加していたことがあり、キックオフイベントの全体集合写真に写っていたりします笑
団体紹介(と私が写っている集合写真)はこちら 日経に紹介された時の記事がこちら
現在は対外向けイベントとしてTokyo MEDS (Medical English Discovery Seminar);医療英語の勉強会と、Sola (School of Medical Arts);様々な分野へ視野を広げる講演会を開催しているようです。
今回はこのTokyo MEDSの特別講座として開催された、USMLE界でその名を知らない人はいない存在である、"山形大学の"(現在はもちろん山形大学の所属ではありませんが、何回も読ませていただいた「山形大学の3〜6年生向け」に書かれたマニュアルが忘れられないのでこう紹介して置きたいと思います笑)瀬嵜先生による「医学生向けUSMLE対策特別セミナー」に行ってきました。
コンテンツはこんな感じ。
基本的にはmediLink(Q-Assistとかを提供しているプラットフォーム)の内容と同じでした(mediLinkへはこちら)。私のようにQ-Assistの契約(QBの購入など)をしていない人でも見られるので、ご安心ください笑
内容を細かに語るのは動画も公開されている以上無駄ですし、営業妨害にもなりますので、印象に残った点をいくつか書いて、瀬嵜先生が最近始めたというブログのリンクを紹介して(SEO対策が進んでいない?らしいので貢献も兼ねて笑)という感じにしようと思います。
USMLEをナメるな!
USMLE関係の記事を読むと、平均点が上昇傾向にあって230点くらいです、なんて書かれていることが多いけれども、それはよく読むと
アメリカ、カナダの1回目で合格した人の平均点
なんだそうです。話が全然違いません?笑
私自身同じ勘違いをしていたので、ピンと背筋が伸びるような感じがしました。
ニホンジンガマッチングニフリニナラナイヨウナスコアヲトルノッテ、オモッテタヨリタイヘンナンジャナイノ…
Step 1の位置付けについて
アメリカの医師国家試験においてStep 1は、臨床実習に出る前の2年生が受けるべき試験です。基礎医学で学んできたことが臨床においてどのように役に立つか、その橋渡しのような存在であるという先生の解説は大変興味深く、参考になりました。
今までQ&Aの問題演習をしてきて、
40歳男性、〇〇を主訴に来院、△△などの症候を呈し・・・
ふんふん、あー疾患名がなんとなくわかってきたぞ!
××を投与した。その作用機序はどれか。
ってなった時に、
「「おい!前半部分関係ないやんけ!!!」」
となっていたのですが、「こうやって薬理とか生化学が臨床に関わっていくんだよ」「だから基礎が定着していないと(特に併存疾患や併用薬の多い患者の)治療を考えるのは無理だよ」というメッセージだったのかと思うと、かなり納得がいきました。
この辺の内容は日本のCBTや国試では(おそらく)1問1答のような形で逃げ切れるので、Q&Aでも今までは同じように勉強しようとしていたのですが、それが間違っていたことが身を以て体感できましたし、高得点を取れるようになるにはどう向き合っていけばいいのかという、具体的なイメージが湧きました。
先生が何問か問題を解くところを見せてくださったのですが、最後の文で何を聞かれているのか読み、選択肢に目を通して分野と内容をパッと把握し、問題文の前半を読んで確認・答え合わせをするというスピード感にめちゃくちゃ驚きました。
これは確かに受験する意義が相当にありますわ。
努力・効率・方向性
いずれも勉強する上で大切で、欠けていてはいけない要素ですね。この通りに仰っていたかは覚えていませんが、ブログにこう書いてあったので拝借いたしました。
瀬嵜先生がこれに気づかれたのは、記事を読んでいる限りではおそらく浪人生活をしていた頃。その経験が、現在のアイデンティティに繋がっているんだろうな、と想像しました。
今先生の指針の下で受験を目指せる我々の幸福さを嚙みしめよう。
でも一番は継続すること
とにかく大量の問題を解くこと、継続することの大切さを説かれて講演は終了しました。
今日一緒に行った友達にも、「たまひよはこういうの結構来てそうじゃない?」と言われていたのですが、USMLEセミナーに参加したのは今回が初めて。
ベンチャー大賞の時にも書いた通り、当たり前ですが結局自分がやるべきことをやるのが一番大事です。モチベーションを保つために時々行くのはいいかもしれないけど、
自分、人に会わないと保てないようなモチベーションで今後やっていけるの?
ということで、自分の心の底からふつふつと湧いてくるモチベーションを大事にするためにも、敢えてあまり参加せずにやってきました。
「辞めた人は知っているけど落ちた人はあまり知らない」
この言葉に、全てが詰まっていると思います。
Dr. 瀬嵜のUSMLE GO!!
最後にブログを紹介して、終わりにしようと思います。
講演を聞いていても、記事を読んでいても伝わってくる先生の親切さと面白さ。必見です。
(個人的には、留学のためにもStep 2 CSマニュアルを買おうか悩んでいます)