たまごのひよこ「医」日記

たまごのひよこ(twitter: @chicken7egg)です。学生時代に書いていたブログの保管庫。移転したのでリンク使えない部分もありご不便をおかけするかと思います。

【成績掲載】CBT結果【勉強法と反省】

CBTの成績表返却がありました。今後の自分の勉強のためにも反省をしなければいけないのと、勉強法と結果の1次データを掲載しているブログがもっといっぱいあった方が後輩の皆さんの参考になると思うので、僭越ながら掲載させていただきます。

結果と総括

とりあえず結果。

正答率:83.46% IRT標準スコア:545 6段階評価:4 順位:59位

ザ・平均点という成績でした。

最近はマッチングの際にCBTの結果の提出を求められる事が増えてきたという話だったので、80%を超えて無難なところに収まったのは良かったですね。Twitterで小耳に挟んだだけなので信憑性はあれなのですが、聖路加ですら80%を超えていれば足切りはされない(受かっている人がいる)との事だったので、一安心です。

85%、50位が目標だったので、達成できなかったところが残念でした。これに関しては、QBの2周目をやるというよりは、1周目問題や基本事項の生理・病態解説を中心に、しっかり覚えておくべきでした。 また、1回目解いて×だった問題は、解説を読んで「大丈夫だろ」と放置せずに、3日後くらいに見返しておくべきでした。

スパートをかけ始める時期の遅さとスパートの質の悪さ(皆が勉強しているところをウェイトや別団体の活動で抜けたり笑)の割に成績が取れたことに対する安心感と、その裏返しで、特にひどかった「やる気」への不安(本当にUSMLE前に本気で取り組めるのかお前は、というところですね笑)を感じたCBTでした。

コウメイ先生も「国試前の1時間は夏の10時間と同じ」と言っているように、やはりスパートを掛けられる人が、結局いい成績を取れる強い人です。実際今回のCBTでもそうでした。私がCBT頑張りきれなかったのは、CBTを軽んじていたからなのか、もう頑張れない心と身体になってしまっていたからなのか。そこと戦うここからの2年間になると思います。

勉強時期と内容

QBオンラインをダラダラと解いている様子です。

7月にコードを入力して数問説いたのでその時から記録されていますが、解き始めたのは9月くらいから。行き帰りの電車での演習がメインで、12月位から真面目に取り組み始めました。

行き帰りの電車でのチョロチョロ勉強は、覚えていれば分かるし覚えていなければ分からないA, B, C, F領域を中心に行なっていました。追加で、この時期はマイナー科目をやっていたのですが、その科目の問題を解いていました。

真面目に取り組み始めてからの勉強内容は、

  • 問題を解く→覚えたいポイントをQBのノートに書く
  • 時々ノートをAnkiにコピペする→Ankiで演習する
  • 苦手な分野のQ-Assistを観る(倍速)
  • 模試→復習

という感じでした。

スケジュールとしてはこんな感じです。

9月〜11月 QB online演習(A, B, C, F) 12月 QB online演習(D, E)、Ankiへの入力 1月前半 QB online演習(多選択肢、四連問、最新復元)、Anki入力・演習、Q-Assist(免疫、血液) 1月14日 QB模試(75%) 1月24日 MEC模試(87%) 1月後半 QB online演習(×の問題)、Q-Assist(代謝・内分泌、神経総論、腎泌尿器)、Anki入力・演習、模試復習 1月30日 CBT本番(83%)

Q-Assistで観た科目は、免疫・膠原病(アレルギー・免疫のみ)、血液(総論、貧血・白血病のみ)、神経(総論のみ)、腎・泌尿器、代謝・内分泌(視床下部・下垂体・副腎のみ)、循環器(心臓総論のみ)でした。 観る前には苦手科目だったところが、観た後は得意科目で自信を持って答えられるようになっていて、やっぱりCBTは「主要疾患の病態」なんだな、というのを思い知らされました。

もっと早く観ておけば良かった、というのが反省です。 ちなみに受けた科目の評価とオススメ度は、

  • 免疫・膠原病:アレルギーはいい感じ。膠原病は不要。
  • 血液:貧血と白血病はマジでオススメ。
  • 神経:長いので覚悟がいるが、難しいのでやる価値はある。オススメ。
  • 腎・泌尿器:とても良かった。マジでオススメ。
  • 代謝・内分泌:重要な上、とても良かったが、まだ未完成。しかしマジでオススメ。
  • 循環器:重要な上良かったが、研究室で勉強していたのでやめた。オススメ。

他にも、消化器、肝胆膵共に良さそうでした。

総合すると、主要疾患に重きが置かれるCBTにおいては、とても良いということです!

ただし、CBTでは治療法(薬の名前など)を深く問われることはないので、その辺は授業を真に受けて必死に覚える必要はないと思います。

そして今回の自分の勉強法の特徴は、ほとんどペンを使わないこと、でした。 書き物のほとんどは、Q-Assistのレジュメへの書き込みでした。 これについては、あまりよくなかったと思っていますが、CBT勉強を受けて、自分にはビデオ講座が向いていると思ってたので、国試に向けては板書を取りながらビデオ講座を見るようにして、目と手と耳で記憶をフルに動員していきたいと思います。

模試結果詳細

受けた2つの模試の成績を掲載します。

16日前にQB模試、6日前にMEC模試を受けたのですが、これについては、 「MEC模試→QB模試」の順で、もっと早く受けておけば良かった! というのが、率直な感想です。

理由としては、

  1. QB模試の方が難しく、流石にそんなに早く受けると出来なくて萎える
  2. QB模試は多くの人が解くので、あまり先走ってやりすぎると他の人より点数が悪くて萎える
  3. 全体的に早めるべき理由として、弱点分析は先にやっておいたほうがいいから

が挙げられるでしょうか。

それでは、個々の総括に入ります。

QB模試(本番16日前、75%)

ブロック別。思えばこの頃から四連問は苦手でした。この頃から原因分析をしておくべきでした…

ヒストグラムはど真ん中の中央値。この頃から平均ですね笑

コアカリ別はAが酷かったので、常識的な考え方を身につける旅に出ました(笑) その結果、本番では100%を獲得。まあでも、配点が少ないんだよなぁ笑

総合評価としては、普通に難しくて引きました(泣)

QB1周したのに、、、って。 まあ、×の問題をちゃんと復習してなかったから出来るわけ無いんですけどね笑

MEC模試(本番6日前、87%)

学内でこれを買ったのが7人、解いたのは2人。

上位にいるかのように錯覚させられます。もっと早く受けておくべきでした。

項目ごとに自分の状態がわかる丁寧な成績表です。もっと早く受けておくべきでした。

総合評価としては、逆に簡単で引きました…

CBTってこんなものなのか、と更に気が緩む結果となり残念だったので、先ほどの理由と併せて、「もっと早く力試し・苦手発見のために受けておくべき」ということをアドバイスとして残そうと思います。

領域別反省

A領域とF領域は満点でした。倫理観・常識と、診療の基本が得意ということですね!これは嬉しいです。 まあA領域は8問しかなかったのでそこそこいたと思いますが、F領域の満点はなかなかいないのでは無いでしょうか笑

この2つは、変に考えすぎずに、裏をかかずに、1つだけ明らかに他の4つと離れている選択肢を選ぶのがポイントみたいです。

B領域は公衆衛生の範囲になるのでしょうか。大学中央値でした。今回はQBしかやっていませんでしたが、6年生になったら頑張りたいですね笑

C領域は、QBの1周目問題レベルの知識をしっかり覚えていくことが大事そうでした。この頃は学校の勉強を頑張ってたからなぁ、、、それで良かったと言うのもデカそうです。

D領域、E領域が一番残念でした。臨床の知識を、もっと体系的に深めないとまずいです。「1問1答で覚えていくのも大事だけど、基本を正しく理論的に理解してくれ」と言うのが、CBT委員会のメッセージなようです。

基本事項の(スマホで見ると特に)細かい図が特に大事です。これは書き出しても良かったと思います。

問題形式別反省

多選択肢

僅かに5者択一を下回りました。この傾向が大学平均と逆で、5つの中から違うものを除外していく能力ではなく、その病態を正しく理解し疾患を当てる能力の重要性と、その地道な勉強を怠ったツケが来たのを感じました。

順次回答四連問

コアカリ別・問題形式別で色々集計してくれているもの中で60.71%と最低で、唯一大学平均を大きく下回った科目でした。CBT雑感に書いた通り解いていた感触もかなり悪く、知っている疾患なのに全然選べなくて、ずっとむず痒い気持ちの30分間でした(すぐに退出笑)。

QBと比較すると、難易度はメジャー疾患(甲状腺機能亢進症、腰椎ヘルニアなど)で高め、マイナー疾患では同じくらいだったように感じました。

メジャー疾患では1問目で鑑別に上がってしまう分、異常を示す検査値や示す所見などが、非常に細かく聞かれます。そこに対応できなかったのが苦しかった・・・。

特に、「次のうち示さない所見はどれか」で2択まで絞れて最後どっちか分からず迷うう→違う、みたいなことも多かったです。何度も繰り返しになりますが、病態を正しく理解していくことが大切です。

まとめ

  1. とにかく病態・症候を正しく理解する(簡単なところでは、Cushing症候群でのホルモンの変化、とかばち指が起こるのはどんな疾患か、とか)。
  2. とにかく最後の1ヶ月に気合いを入れる。 ダラダラやって安心しちゃうのが一番ダメ。
  3. 復習を重視する。問題を解きまくること、周回を重ねることに重きを置かない。

この3点を心に入れつつ、QBを1周〜2周すると良いでしょう。その時、各疾患の深い理解のために1周目はシャッフルせず順番にやるべきです。ここも私が失敗したところです。

長くなりましたが、以上です。モデルプランとか立てられればいいとも思ったのですが、こればっかりはその人のこれまでの勉強スタイル、目指す点数、かけられる時間次第なので、すみません。

ここまで読んでくださりありがとうございました。

他のブロガーさんもCBTの結果を載せていたりするので、ここまで頑張って書いた私のやる気のためにも(笑)是非下の「医大生」のバナーから飛んでみてください。