iPad Proが論文読みにも勉強にも最強すぎる【GoodNotes+Mendeley】
最近iPad Proを買った私ですが、その大きな目的の一つが「論文読みと文献管理の効率化」です。
研究をかじっていれば(或いは真面目に臨床の勉強をしているだけでも)避けては通れない論文ですが、、、
英語(特に専門用語)が苦手
→内容をしっかり理解するためには、辞書で調べた単語をその脇に書いておきたい
→どうしても紙に印刷しなければならない
→紙がかさばるし、管理も難しい、肝心な時に出てこない
という、非常に厳しい状況に陥っていました。
今回、iPad Pro購入後、Mendeley + GoodNotes (+ Dropbox)という、完成形に近いのではないかというペーパーレス論文管理法に辿り着くことができたので、紹介させていただきます。
【追記】2018年3月に発売された9.7インチの新型iPadでも、Apple Pencilが使えるのでかなり安く同じように使うことができます。こちらもおすすめです。
GoodNotes4はやっぱり最強のデジタルノートアプリ
数多く存在するデジタルノートアプリの中でも、僕の周りの皆さんが揃ってイチオシしているのがGoodNotes4。
iPad Pro導入当初は昔買ったGoodReaderというアプリを使っていて、それも良かったのですが、GoodNotesはiPad Proに特化した様々な機能が付いていて本当に便利です。
他のアプリと比べて特に良かった点を挙げます。
- 手書きはApple Pencil、ページ送りや拡大縮小・文字選択はタッチという完全な棲み分けができているので、手首はもちろん、指によって誤って線が引かれてしまうことが起きない。
- ペン、マーカーをワンタッチで切り替えられる。
- 消しゴムを使って文字を消した後、Pencilを離せばすぐにその前に使っていた筆記具に戻れる(消しゴム→歯車→自動選択解除をON)。
- ツールバーに必要な機能が凝縮されている(スクショ画像の挿入等)。
- 動きが速い、落ちない、安定している。
書いてみたのがこんな感じ。
いつも紙に書いているように書けます。オススメです。
[applink id="778658393" title="GoodNotes 4"]
純正の「辞書機能」もワンタッチ。見事な連携。
iOSには純正の辞書機能が付いているというのは、皆さんご存知でしたか??
僕は文章をコピペする時とかに存在を見たことがあるかも、くらいだったのですが、実はちゃんと立派なのが入っているんです。
設定>一般>辞書。
ここで選択するとダウンロードがされて、使えるようになります。
これをやってからGoodNotesに戻ります。
指を長押しして単語を選択し、更に「辞書」をタッチすれば・・・
インストールした辞書ですぐに訳が出てきました。お手軽!
すぐに余白をタッチして辞書を消せば、調べた訳を一瞬で書き込めます。
調べる時間も大幅に減って、格段に論文が読みやすくなりました。
この機能はUSMLEの勉強にも応用できると思いました。採用しています。
論文タイトルの管理はMendeley先生にお任せ
読む論文はパソコンでダウンロードして、クラウドでiPadに入れるというスタイルで管理しているのですが、その時気になるのが、「PubMedからダウンロードしたPDFファイルのタイトル」。
何じゃこりゃ、と。
これについては、サンダル男が発見してくれた基本無料の文献管理ソフトである"Mendeley"を使うことで解決します。
※基本無料と言っていますが、有料サービスや機関版などもある、本格的なソフトです。一番有名なEndNote同様、引用文献自動管理等もできます。
まずはパソコンとiPadでMendeleyをインストール、会員登録。
パソコン:https://www.mendeley.com/
[applink id="380669300" title="Mendeley (PDF Reader)"]
パソコンの方から、
File > Rename Document Files
を開き、好きなタイトル形式を決めます(どうせGoodnotes内の検索を使うので、一番前に読みたい情報を入れてあとはコンテンツモリモリにするのがおすすめ)。
これで設定は完了。
PubMedからダウンロードした論文を、Mendeleyのアイコンにドラッグ&ドロップするだけで、Mendeley先生が自動で文献の情報を収集しておいてくれます。
後はiPadアプリで開いて、Documentsからダウンロード。
Open in...でGoodNotesを選択し、「新規書類を作成」で保存するだけ!
ワンクッション入りますが、綺麗なタイトル表記でGoodNotesに取り込むことができるようになりました。
<追記>論文、最初からiPad Proでダウンロードすれば良いじゃん【何で気付かなかった】
PubMedからの論文のダウンロードをそもそもiPad Proですれば、圧倒的に速いということに、今更気付いてしまいました。
まあ、流石に1から読みたい論文を探す場合はPCで色々検索条件を工夫しながらやった方が楽なのですが、例えば先生から「これを読め」とか「今週の抄読会ではこの論文を発表します」とかメールでリンクだけ送られて来た場合は、これ一択ですね。
本当に楽なので、詳細は画像を見てください。
①PDFを入手できるかどうかが唯一かつ最大の難関です。PubMedへのリモートアクセスができる大学や医療機関の方であれば、余裕ですね。
②PDFをダウンロードします。
③PDFが出たら、画面を1回タップすると、”次で開く…”が出現します。この辺はブラウザアプリによって違うのかな?僕はChromeなのでこんな感じです。
④自動でMendeleyが開きます。この時、自動的にGoodNotesで開くための上向き矢印のある画面になっていてくれているのも、端的に言って神。
このおかげで、朝メールボックスを開いたら読むべき論文が与えられていた時の、行きの電車が非常に有意義なものになりました。
Mendeleyの弱点はDropboxでカバー
カバーできる、、、らしい、くらいです。
Mendeley先生の唯一の弱点は、PDFの保存容量が無料会員では2GBまでだということ。
僕が読んでいる論文は1本1MBくらいなので、相当読まないとここまでは到達しませんが、もしこの記事を読まれている方でそういう猛者がいらっしゃったらいけないので、一応Dropboxで弱点をカバーできるらしい、ということを書いておきます。
てか、猛者の方は有料登録するか、所属機関が機関版に登録していないか、チェックしてみてください。
ちなみに猛者ではない私ですが、大学がMendeley機関版に契約していて、容量を100GBまで使えることに、記事を書く中で調べていて今たまたま気づきました!!
イェーーイ!!!!
一生使い切れっか!!!!
おい!!!
まとめ
GoodNotesは1000円弱するが、相当の神アプリ。
[applink id="778658393" title="GoodNotes 4"]
MendeleyはEndnoteより手軽な文献管理ソフト。大学に所属している方は機関版も使えるかもしれないので要チェック。
[applink id="380669300" title="Mendeley (PDF Reader)"]
効率よく、英語の情報に親しみましょう!!