2019年2,3月留学総括、目次、ダイジェスト
2月9日の出発から数えて今日で47日目です。ワシントンDCから成田空港へ帰る飛行機に乗っています。時差を考えて寝た方が絶対にいいのはわかっているけど、全然眠くなりません笑。たまひよです。
学校への留学報告書の提出、お世話になっている先生方や奨学金へのご報告をするためにも今までの実習をしっかり振り返る必要があるので、この時間と場所を使ってまとめておくことにしました。
とりあえず全記事をさっと読み返しながら目次。
実習開始前:2日前、1日前 総合内科実習:2 5 6 9 10 11 12 14 15 16 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 血液内科実習:29 30 31 32 33 34 35 36 37 39 40 実習終了後:3日後 総括(本記事)
続いて報告書などを描く時の資料にしようと思った記事(要はハイライト)を一言コメントとともに書き出します。
<システム・教育>
4日に1回のCall Dayなどローテの回り方:主治医になったつもりで考えることの大切さ。 医学教育チーム構成:教育にリソースが割かれていること、医学生の役割が大きいこと。 内科の全講義:ハイパー教育的かつ実践的。 CPCで名医の考え方を学ぶ:こっちの医大生はStep 1とShelfによって知識は自分で身につけ、実習ではそれらの統合、プロの考え方を知り自分のものにすることに重きを置いています。逆に日本は実習までかなり受動的で、国家試験前の数ヶ月でググッと知識を身につけ、研修医でそれを統合していくというイメージ。アメリカより若く医学部に入学するし、それでいいんでね?なんていう思いも。 医学教育の決定的な違い:チーム内の役割、病院での教育の位置付け、患者さんの複雑さ。 細分化された医療の光と影:専門家多く、医療費高く。
<フィードバック>
SOSOAPを使った病棟入院患者のプレゼン:2週目で徐々に調子が出てきていた。 EBMという学生発表:エビデンスではなくEBM。こうして臨床医の考え方に触れていく。 毎朝の患者把握ルーティン:病棟管理のキモ。今後も大切にしていきたい。 鑑別や思考プロセスを書くカルテ:医学生のカルテの正しい形。今後もこれで経験積む。
<日本人の先生> メンターの先生と総括:「本当の積極性」と「臨床現場での正しい考え方」について。 日本人の先生方のホームパーティー:こうして関係を築いてくださった学校、先生方に感謝。 心臓移植:文化の違い、手術の違い。
<Match, Residencyについて>
Letter of Recommendation:もらえて満足していたけれども、強いものがもらえるようにしないといけなかった。 Match Dayに立ち会った:人生をかけた学生たちのシビアな現実に震えた。
留学期間中は日記代わりとして、また知り合いに聞いてこいと頼まれた質問に答えたついでとして(笑)、ガツガツ書かせていただきました。興味のない読者の皆様には延々と失礼いたしました。ただアクセス数は非常に安定して良く、ニッチではあるものの一定の需要のある分野なのだろうということも感じました。
レジェンドにお会いした記事でも書きましたが、最近留学されている先生方の世代の特徴なのか、非常に情報発信に積極的な先生方からの情報に触れることができるようになってきていると思います。例えば、
日経メディカル連載ー臨床留学への道 https://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/cadetto/kouza/michi/
では、留学を目指す人の臨床実習での心構えの理想を知ることができました。 (現実はそんなに甘くなく、"strong" letter of recommendationは頼めませんでしたが)
今後留学に行かれる皆様におかれましては、現地での生のフィードバックや教育についてはかなり具体的に書いたと思うので、是非参考にしていただければと思います。強い推薦状については、もうすぐアメリカに渡るキノくんがやって情報共有してくれると信じています!頼んだ!
また、最近の医学生の留学について知ることができる、イノシルなんていうサイトもあったりします。こちらはインターンや基礎研究、ワークショップなどの報告もあり、アイデアを知ることができますがかなりサラッとした情報なので、臨床留学の情報を得るという意味では難しいところです。
何はともあれ、こうして世にケースレポートみたいな感じで残してしまいましたので、誰かの、何かの足しになれば幸いです。質問や有力情報の提供などがありましたら、気軽にコメントやメール(hiyokotamagonoアットgmailドットコム)をいただけると嬉しいです。