たまごのひよこ「医」日記

たまごのひよこ(twitter: @chicken7egg)です。学生時代に書いていたブログの保管庫。移転したのでリンク使えない部分もありご不便をおかけするかと思います。

志賀隆「医師人生は初期研修で決まる!って知ってた?」を読んで

最近読書記録が多くて、しかも直接医学を学んでいるわけじゃなくて人生設計を考える系の本ばっかりですみません(笑)意識高い系のたまひよです。
文系で言うところの、「自己啓発本ばっかり読んでいる典型的なダメ人間」にはならないように、気を付けたいです^^



うちの大学の図書館、最近読みたいと思っている医師のキャリア形成系の本をあまりおいてくれないのですが(例:若手医師のためのキャリアパス論この間読んだこれ)、去年発売された東京ベイ・浦安市川医療センターの先生方が中心になって書き上げられたこの本は置いてありました。

センター長の藤谷先生はこの間読んだアメリカ臨床留学への道の表紙の著者代表3名のうちの1人。病院経営事例集の記事でも紹介される、米国式医療を求める病院からの、「お前はこれからの医療についてこられるか?」という挑戦状のような本だと感じました。


目次は、アマゾンに掲載されているこの本のトップカスタマーレビューで紹介されていました。
学生に読んでほしい部分、タイトルは大げさだけど内容は役に立つということが書かれていて、とても参考になりました。ちなみにこのレビュワーさん、他の書籍についてのコメントも本当に分かりやすいです(リンク→5.-Kさん)。
この人がレビューした本!という感じで1冊読んでみようかな(笑)

まあ一方で、ツイートもしたのですが
絶対読んでない人からのコメントもあるのがアマゾンです。


気を取り直して内容へ。

序論では、Gritという概念や、職場の周りの人間が大事という導入。確かにGrit大事。認知的不協和、深い・・・

総論①で学生生活でやっておくべきことや研修病院の選び方。ここがメインの項目かと思っていたら、サラッと済まされました。つべこべ言わずに東京ベイに来いってことかな?(違う)
マッチングフェアとかに行き始める前にここを知りたかっただけに、ちょっと残念な気持ちはありますが、書中で紹介されていた

この本に詳しく書いてあるということで、こちらを読んでみようと思います。

総論②から先はローテート中のポリクリ生、研修医が知っておくべき知識が簡潔にまとめられています。私にはまだ早かったのですが、問診や身体診察のキモ、EBMの読み方、大事なところばかりです。これが東京ベイなら全て身につけられますよっていう宣伝なのかな、やっぱり。

各論になると、診療科ごとに「求められる能力」「使うと良い教科書」「診断能力を上げるためには」「チーム医療を円滑にするためには」「長く働くためには」というような項目がまとめられていました。
ここは診療科を超えてかなり被っている要素があってくどく感じたのですが、それだけ医師に求められることは一緒、ということなのでしょう。
「聞く」「観察する」「予習・復習する」「報告する」といった基本をしっかり身につけたいな、と気持ちを新たにしたのでありました。


他に特に印象に残ったところは、

薬剤を処方する上で、医学生なら「収縮能の低下した心不全」→「β遮断薬の投与」が挙げられればいいけど、
研修医になったら「心電図変化を伴う高カリウム血症」→「カルチコール®注射液8.5% 10mLを緩徐に静注してください」と言えた上に、
効果と副作用、それらの起こる時間を確認できなければいけないということ。

医学部ごときの暗記でひーこら言ってる場合じゃないんですね。。
また気持ちが新たになる1冊でした。

人生の要所要所で指針を考えるときに参考になりそうで、家に置いてあるといい本だと思います。
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