【受験生から一言】国試は正しく恐れるべし【24日後に死ぬ医学部6年】
明日はいよいよ待ちに待ったプリトヴィツェ湖群国立公園。
ハイキングは結構ハードだろうし、早く寝ようとか思いながら到着した宿で、冬季は上湖群が閉鎖されているため下湖群しか見られないことを知らされました。
余裕やないかい。たまひよです。
今となってはえらく昔の話のように感じられますが、今回は国家試験勉強を平均+αくらいの成績で無難に切り抜けたという立場から、下の代の国試対策について思うことを書いておこうと思います。
やっぱり当日に記事を書いておいて良かった・・・笑
まあ言いたいことは、
正しく恐れて、正しく勉強しよう。
ただそれだけです。
例えに出していいかは迷いますが、今の新型コロナ騒動に
「コロナウイルスなんてゆーてただの風邪ウイルスやん」
と言うのも、
「全員検査すべし!感染者数を隠蔽している!」
と騒ぐのもダメだよねっていう話と同じです。
Twitterを見ていると、レベルの高い問題を出している人がたくさんいます。
サマライズでKSRが「今年の本科生のレベルが高い」なんて言って、それにつられてかTwitterでも同じように言う人が増えました。
そんな状況で焦る気持ちもあるでしょうが、目に入っていなかっただけでレベルの高い問題を出していた人は1個上にもいましたし、そのレベルの高い人たちの出す問題の正答率は概して低かったです。
そもそも論になりますが所詮医クラは社会の端っこですし、M○Cの本科生は国浪生です。
普通に学校生活を送りながら、部活の先輩などの話も聞きつつ周りを見ていると、全体的には大した変化は起こっていなかったように感じます。
ボーダーだって過去最高になるかもしれないけれども、問題は高得点を取りやすく、終了直後から易化という分析を流す方が多かったです。
medu4の穂澄先生の総評の通り「標準化」しています。
いい教材が次々に出てきていることは確かですし、然るべきタイミングで信じるおっさんを決める(HZM, KSR, KYSW, MRNG笑)。そのおっさんのもとで正しく恐れて、正しく勉強する。それだけだと思います。
理想のペースを掲げるのはあまり意味ない気がするので、自分の勉強量と周りの状況・模試の分野別成績を踏まえて、現実的には皆こんなペースでやってたんだろうなというのを、残しておこうと思います。
夏メック(8月)まで
マッチング試験のある人もいますし、この時期までにメジャー(+α産婦人科・小児科)を何らかの方法で1周しているというのが標準的な勉強量だと思います。
私は5年生のうちに内科外科・産婦小児を終わらせて、夏まではマイナー科を中心にやっていたので、平均と比較してメジャーが悪く、マイナーが良いという結果になっていました。後述しますが、復習しないなら早く勉強しても意味がありませんね。
冬メック(12月)まで
皆のマイナーの成績がググッと上がってきました。ここで1周したものと思われます。メジャーはサマライズで復習+補強という感じでしょうか。公衆衛生は1周回しておく派と、直前でいいや派がいました。
私はここでメジャーを補強して、公衆衛生もやってしまったので3回の模試の中では一番いい結果になりました。
公衆衛生はサクサク演習ができてしまいますが、一番「突然の新出形式」が多い領域でもあり、結局は本番でこれに対応できなければ意味ないので、早めにやって模試をその訓練に充てるのがいいのではないかと思いました。
テコ4(1月)まで
回数別3年分に取り組んだ人が多かったかと思います。試験もそこから出ました。学年内の点数のばらつきが更に縮まりました。
自分はマイナーの復習をしていたら回数別を行えず(笑)テコ4が終わってからギアを1段上れることになりましたが、本来は冬メックまでは緩めで、そこから本番まで上げるのがいいのではないでしょうか笑
本番まで
総復習、直前講座、休養ですね。息抜きにめちゃくちゃ遊びました笑
後半は、いくつかのtipsを書いて終わりにしたいと思います。
勉強するなら復習する
当たり前ですけどね。復習する時間or気持ちがないなら、後ろめたさを感じることなく好きなことを好きなだけできる下級生の貴重な時間を使ってまで、勉強する必要はないです。
特にビデオ講座は手っ取り早く勉強した気になる手段としては良いですが、やりっぱなしで間が空いてしまったら時間の無駄です。早い段階から見るなら、memory curveに則った復習を忘れないこと。
具体的には①1章ごとに後追いで、②科目全部を見終わったら、③次の科目を見終わったら、というようなタイミングで3回くらい復習できるくらいのペースでのんびり進めるのが良いんじゃないかなと思います。
有名病院の先輩も別にそんな早くから勉強していない
レジナビで聖路加国際病院、虎の門病院や横浜労災病院のような"インテリ系"の難しい試験が課されている先輩方に勉強のペースを伺ったところ、
GWくらいまでにメジャー科が一通りできていたら十分だよ、寧ろ早いくらい
と仰っていたのが記憶に残っています。
結局、必要なタイミングに必要な深さまで勉強できているかということなので、自分のやりたいことと能力を見極めて、計画を立てれば良いかと思います。周りの学内上位の同級生たちも勉強を始めるタイミングはめちゃくちゃバラバラです笑
マッチング試験が難しいならGWまでに1周して深める、国試に間に合えばいいなら夏過ぎから頑張る、焦りたくないなら6年生になったら皆と同じくらいコツコツやる・・・
ただ、ポリクリを有意義にするために最低限の知識はつけておくと、今後の「基本に実習での学びを加えた知識」を重視する傾向になりつつある国試にも立ち向かいやすいはずです。
その辺は特にCBTで8割を切っているような場合は再考しても良いかもしれませんね。
自分の能力から目を背けない
自分は6年生に上がる頃までは、卒業までに論文を書いて、USMLE Step 1と医師国家試験を乗り越えることを目標にしていました。しかし、部活と筋トレを最後までやり切ったら見える景色が気になり引退を延長しました。
更に、勉強に対する能力・集中力・ノウハウ共に不足していることも感じ、Step 1を見送ること、国家試験を平均程度で余裕を持って乗り越えることに絞ることを決めました。
自分が万能だと思いたい、全てに挑戦したい気持ちは皆あると思いますが、例えばCBTに向けた勉強量と成績を周りと比較してみたり、模試で色々試してみたりする中で気付ける現実的なところからあまり目を背けてもいいことはないのかなと感じた国家試験でした。
明らかに高望みしすぎている場合は目標を下げる必要もありますが、もっと勉強に時間を割くという選択肢ももちろんありですし、冷静に自己分析するのは今後のためにも必須の能力でしょう。
絞った部活の方では最後にある程度満足の行く結果を残せましたし、筋トレも一つ新たな目標ができたので、自分の限界を少しでも高められるような努力は続けていきたいですね。勉強も必ずリベンジします。
長くなりましたが、小言はこの辺で。