やっぱり留学生が来る理由が分からない
我々学生はまだ数日夏休みがありますが、留学生の受け入れは再開された模様。
早速朝から駆り出されて学生寮とキャンパス、病院施設を案内してから手術室で先生に引き渡すツアーをやってきました。
昼夜逆転から朝型生活に戻るためのいいリハビリだと思うようにしていましたが、まあよく考えると、何が楽しくて夏休みに術衣に着替えてオペ室探して先生の手が空くのを待って彼らを引き渡さなきゃいけないんだって話ですよね笑
まあ留学生と仲良くなれば英語の勉強になりますし、だからやっているんですけどね。
印象に残っているのは、手術室に入った時に医者の多さに驚かれたことでしょうか。
どのくらいScrub-in(手洗いして助手的ポジションに入ること)ができるのか聞かれ、「いや〜ほとんどできないよ」なんて言ったら「マジか、カナダではほとんど第1か第2助手だよ」と言われて逆にびっくり。
だから初期研修では結構みんな市中病院で経験を積むんだよ、って一応説明したけど、大学病院での臨床しづらそうな雰囲気はどうにかならないものなんでしょうかね。
留学生が来るたびに、「彼らは何を学びに日本へ?」という思いと、向こうの教育への羨望の混じった複雑な気持ちが沸き起こってしまうのがよくないところです。
いい加減日本の教育がゆったりじっくりだと言い訳するのにも飽きてきたし、そんなに正当化する義理もないし・・・
このゆったりした中で色々なことに興味を持って医学以外の専門や得意分野を作って、そこで成長したりお金を稼いだりして最終的に医療にも貢献するというのが、今後の日本の医療を発展させる上で一番なのではないかと最近よく思うのですが、どうなんでしょう。