第3回健康医療ベンチャー大賞わず
この2週間ポリクリで一番エグいと言われる科を回っていて、久しぶりの投稿になってしまいました。しばらくの間、勉強と研究と部活とブログと余暇をいい感じでバランスを取っていたのですが、流石にブログと余暇は押し出されてしまいましたね笑
おかげでめちゃくちゃ好調になっていたアクセス数も半分くらいに・・・泣
気を取り直して。今日は健康医療ベンチャー大賞の観覧に行って参りました。
「慶應義塾大学医学部だからできる臨床と研究に基づく新たなビジネスコンテスト」をモットーにしたこのベンチャー大賞も3回目。今回は、
「未来の医療は、ここから始まる」
というスローガンで行われました。
シンポジウム①
最初に大学と行政のトップクラスの方々によるシンポジウム。脂の乗り切った、このままでも十分活躍したと言えるだろうという勢いのある先生たちが、なぜベンチャーで更なる高みを目指すのか。
研究しただけでは終わりとは言えず、全員に届くように形にしてこその医療という飽くなき探究心が彼らを突き動かしているようでした。
しかし威勢のいいことを言っても国・大学ともに制度上の問題や制約は相変わらず山積みのような気がします。もうひと頑張りしてから引退してください(笑)
結果発表は最後だったので順番は前後してしまうのですが、ここからは各部門優勝者のツイートとともに感想を書いていこうかと思います。
学生部門
まずは学生部門。優勝はMETRICAの「AI介護システム」。
https://twitter.com/nemmunemu/status/1069206230973861888
プロトタイプ良し、マネタイズ良し、プレゼン良しで死角が見当たらず。一般部門に出しても優勝できたんじゃないかと言うくらいレベルが突き抜けていました。
その他では、傷病者のそばにいた人がAEDを取りに行くのではなく、AEDのそばにいた人が位置情報を頼りにAEDを届けるというアイデアが斬新で面白かったですね。
後のは去年参加しようとした時に考えたことがあったり、聞いたことがあったりしたアイデアが多かったのですが、そのことについてはシンポジウム②を聞いてやっぱりなと思ったことがあったので後述します。
社会人部門
社会人部門はIcariaの「尿検査による肺がんの高精度診断」。
https://twitter.com/ryuichi_onose/status/1069210832913915909
相変わらずガチガチの研究成果の殴り合いになる社会人部門。miRNAを使用して他社と比較して頭ひとつ抜き出た高精度診断を可能にしたと。プレゼンも上手くてすごかったです。
社会人部門は相変わらず本当に明日からあってもおかしくないような、というかもう既に確立されている技術の売り込みがメインで、そこが面白くもあり夢のない部分でもあり笑。
その辺が最後の審査員コメントでの、「もっと元気に」的なところに繋がるのかな、と思いました。
シンポジウム②
2つ目のシンポジウムは若手の方々が中心になって行われました。
「今の若い人はベンチャーなのにお金を求めていないんじゃないか」というところから始まった時点で面白くなることはもうわかっていたのですが、
ビジネスをツールとしてサイエンスを加速させる
なんて言われたらもう、ひょえーーーーって感じですよ(語彙力)。(建前だけでも笑)社会課題の解決にモチベーションを持って、というのも納得でした。
総評&感想
審査員の先生方の総評にもいくつか気になった点がありました。
その中でも特に印象的だったのは、「イノベーションは確固たる学術の上にあるもので、何もない人がブレストしたところで出てくる意見はたかが知れているし、絶対に先人が考えたことがあるはずのものだ」という言葉。
これこそが学生部門を見ていて思ったことであり、最近自分が勉強に集中してみている理由でした。AIやVRといった分野の発表が高評価を得られるのは、若手でもこれらの最新技術では先人たちと対等に渡り合える、あるいは勝てるからなのでしょう。
また、今回の発表者には医学部の1年生もいました。
https://twitter.com/chicken7egg/status/1069104383575511040
内容としてはまだまだだったけれども、こちらについても総評で触れられていた通り、「この子たちがビジネスのマインドを持って、これから5年間医学とビジネスを学んでいけることが素晴らしいこと」だと思います。
自分も遅ればせながら去年から少しずつビジネスのマインドを持って勉強したりポリクリに臨んだりするようになりました。
定期的にこういうイベントに参加してその心を新たにしながら、まずは医学に集中で、今後もやっていきたいです。