アメリカの医学教育ローテ【5日目】
金曜日の実習を終えて1週間が終わりました、と書きたいところだったのですが、こちらの内科ローテーションは週末お構いなしでやってくるので明日も出勤です(笑)
あゝなんて厳しい教育環境なんだろう。たまひよです。
5日間経ってようやく徐々に慣れてきて、睡眠のリズムも良くなって調子が出てきました。
せっかくなのでローテーションをざっと紹介しながら今までの感想を書き留めておこうと思います。
ローテーション
物事は4日周期で回っていきます。
Call Day
4日目にやってきた、最も精神的にハードな日でした。
チーム全体で10人の新しい患者(救急からだったり転科だったり色々)を受けて、情報を集めながら直近の治療方針を決めていきます。
この日は、普段VA(在郷軍人)Hospitalにかかりつけの患者が救急車を要請した結果、VAまでたどり着けない判断され一番近かったうちの病院に搬送されることになった、という症例を担当することになったのですが・・・
これまでの受診歴が一切なく、本人も状態が悪くてあまり話せないということで色々大変でした。昼過ぎにもらった患者を、講義を挟んですぐにプレゼンしなくてはならない状況ということもあってめちゃくちゃエグりました。
Post-Call Day
Call-Dayにやってきた患者を処理していきます。
薬局や前医に電話して情報を集めたり、落ち着いた患者は返したり。前々から聞いてはいたのですが、日本だったら重症として結構長い間入院しそうな患者でも本当に帰らせてしまうので、結構ビビりますw
Call Dayももちろん新患だらけですが、その日は何回かに分けて回診するので、この日が朝回診が一番長い日というイメージです。
初日がPost-Callだったのですが、あまりにも色々な疾患の急性期の治療について議論が続くので、英語慣れしていなかったこともあり頭が痛くなりました(笑)
5日目の今日は英語については徐々に慣れてきていたのですが、やはりあまり把握できていない患者が多く(自分の担当で手一杯)ついていけなくて厳しい状況でしたw
Short-Call Day
徐々に落ち着いてきますが、新しい患者を2人まで受けます。
2日目と明日がShort-Callに当たるのですが、前回は初日に当てられた患者を初めて発表したので、なぜか5時半に病院に行くという一番ハードなことをやっていましたw
明日は(基本的には)多分のんびり7時少し前に行くと思います。
なんか時間の感覚がバグってる・・・?笑
Pre-Call Day
一番患者が少ない日です。
Residentも、Go home! It's call day tomorrow!! みたいな感じです笑
Offについて
一番大事な点ですね(笑)
Callのサイクルに穴は空けられない(という体になっている)ので、ちょっと変則的です。
普通は日曜日で、日曜日がCallの週は土曜日、土曜日がCallの日はなんと休み無し!!Black weekendとか呼ばれています笑
医者は金曜日や月曜日に代休を取るみたいです。学生は休み無し。
Med Studentとして
週1のモーニングレポート、昼のカンファ、午前中の講義などが組み込まれていて、そちらには優先的に参加しています。
食事付きで、時間に余裕のある医師も参加していたりします。初週からUCSFの教授による高齢者のがん検診についての興味深いプレゼンが聞けてとても勉強になりました。
ローテとは関係なくやってくるので、昨日はCall Day+モーニングカンファ+講義と訳のわからないことになりました(プレゼンの準備・・・)。
Attendingには週1回EBMと呼ばれる学生抄読会発表を指示されているので、short-callやpre-callの日にせかせか準備しています。
受け持ち症例と何か関連があって、皆が暗記していなかったり、深くは理解していなさそうな事柄についての論文をA4の紙1枚にまとめてきて発表するというもののようです。
記念すべき第1回EBMが明日あるので、また明日何か書ければと思います。
チーム構成についてもまたいつか。バイバイ。