アメリカの医学教育チーム構成【6日目】
昨日記事にしたアメリカの教育チームのスケジュールのアクセスの伸びが普段の記事より結構すごくて驚いています。たまひよです。
今日で本当に1週間が終わりました。Callが木曜日だったので、一番ストレスのない状態で週末を迎え、本日Internの2人がOff。明日は我々Med studentsとResidentが休みます。
そのせいで準備し始めていたEBMのプレゼンテーションもなくなり・・・。今日の負荷めちゃ軽かった!笑
引き続き医学教育チームの構成について書いていこうと思います。
チーム構成
私のところはAttending1名、Resident1名、Intern2名と学生から構成されています。それが4チーム*2で、内科病棟は8チームです。
Attending
チームのボス。Chief Residentがやっているグループもあったけど、うちの班はHospitalistをしているバリバリの准教授でした。
とは言っても本当に優しいChinese-Americanのダンディーな方。私たちのチームの指導以外はどんなことをしているんですか?と聞いてみると、他の患者を1人で診ていたり講義をしたりだよ!と。
確かに、冷静に考えて4日で12人、1日平均3人しか診られないチームがいくらあってもこんな大病院の臨床は回らないですね笑笑
チームを作ってResidentに後輩を教育させ、Attendingがそれを指導しながら残りの患者を診る。皆の臨床力が一番効率良く高められていきそうな、素晴らしい教育体制なのではないでしょうか。
Attendingの先生は、おそらくマンネリ化しないためだと思いますが、2週間に1回くらい変わることが多いそう。最初のAttendingがめちゃくちゃ良い人なので3週目からの方がどう出るかとっても不安・・・
まあ2回Letterを頼むチャンスがあるとポジティブに考えます笑
Resident
後述するInternが1st year residentのことなので、2〜3年目のResidentのことを特にそう呼んでいるみたいです。難しいことはAttendingに都度確認していますが、基本的にはこのResidentを中心に臨床は回っています。
私のチームでは、このresidentが毎日のAttending回診の前に私のプレゼンチェックをしてくれています。Med studentやInternの帰宅の判断をするのもこの人。
「君たちの仕事は学ぶことであって雑務ではない!」
と家に返してくれます。ぐう聖でよかった。
Resident以下は普通に下の名前で呼んでいます。
Intern
1st year Residentのこと。ファーストタッチから退院サマリまでの基本的に全ての仕事を、チームの患者に対して行っています。朝の診察に行って治療方針を考えてみたら、まずはこの人に相談します。
そしてResidentに発表して手直し。そしてAttending回診で発表という流れです。
このInternが何なのか日本ではなかなか分からなかったので、レジ1のことをそう呼んでいるだけだとわかって安心しました笑
Sub-Intern
Med studentの最終学年にやってくる、「私は今後Internになってもちゃんと仕事ができます!大丈夫です!」ということをアピールする機会のことみたいです。
InternやResidentのSignが必要だけどほぼInternと同じことをさせられるハードな1ヶ月になるようです。
日本でのメジャー科の実習が一通り終わった(ことになっている)我々は、与えられた選択可能カタログからGeneral MedicineやOncologyのSub-internを選択。当然この仕事ができるわけもなく、次に書いてある3rd year med studentと同じくらいのことをしています(笑)
Med Student
2年生で座学を終えたアメリカのMed studentは3年になると、病棟に出て業務をし始めます。
いきなり病院に放り出された彼らはInternと一緒にファーストタッチの患者を診て、協力してもらいながらSOAPの形を整えていき、場合によってはコンサルの電話をかけます。
2年の終わりにはUSMLE Step1に合格、4年までにはStep 2 CS/CKに合格が必須、それに加えて診療科での実習が終わるごとにその科目に関する国家試験を受けます。わーお。
一緒にいる3rd yearの子も、隙間時間に結構Ankiで知識を詰め込んでいることが多いです。
学生のうちからA&Pを考えること、病棟にコミットして業務の一部を担っていること、勉強をコンスタントにすることが大きな違いだと思っていますが、そこはまたいつか。
今日はこの辺で勉強に戻ろうかと思います。お疲れ様です。